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声の導き

親子関係の悩み

2022.09.11

みなさま、いつも大切な時間とご縁を頂き、ありがとうございます。

今回は、親子間でのコミュニケーションに関するお話です。

鑑定でも、親子の間で意見が合わない、意思疎通がうまく行かない状態にお悩みのご相談を頂きます。

その多くは、お子さまを心配なさるお母さまからで、話せば衝突、の状態が重なったのちに、やがて連絡手段もブロック、歩み寄ろうにもお子さま側の心の扉が閉ざされてしまった、という事例も少なくありません。

いずれも思いやりにあふれ、家族の幸せを強く望まれている方ばかりです。

しかし、時に心配や不安が先立ち過ぎて、お子さまがどう感じているか、に向ける意識がやや薄くなっていたり、方向性がずれていることがあるのです。

そして、これから "起こるかもしれない、良くない事態" を、常に先読みで懸念し、会話のほとんどを助言や忠告が占めています。

確かに、その指摘はいつも的を得ています。

しかし、転ばぬ先の杖がいつも差し出される状態に、お子さまは窮屈さを感じたり、忠告そのものを "繰り返されるお小言" に脳内変換してしまい、素直に聞けなくなっていきます。

では何故、深い愛情を込めた真意が、すぐには伝わらないのでしょうか?

理由のひとつには、お子さまが自分で考え、判断しようとしている最中に、模範解答を示されてしまうことへの反感があります。

その指摘が的を得ているなら、尚更です。

自ら答えを出そうと懸命に考え、悩んでいる間は、手を差し伸べるのを少し待ってあげましょう。

お母さまからの本意は、時間はかかっても、必ず伝わります。

実際、お子さまは、反論した直後に、言い過ぎたと後悔していることも多いのです。言葉にしないだけで。

ですが、苛立ちの感情が支配的になってくると、声を聞くとすぐ反射的に身構えるようになってしまいます。

→ 自分を心配してくれていることは分かっていても、つい反抗的に言い返してしまう

→ 言い合いがエスカレートして行くうちに、感情が抑えられなくなり、やがて、言われる内容を理解する前に拒否してしまう

さらには、落ち着いてから歩み寄ろうにも、気まずくなり、徐々に会話自体から遠ざかってしまうのです。

良かれと思っての助言も、態度が硬化してしまってからでは届きにくくなります。

そこで、意識してみて頂きたいのが、

「どうせ話しても否定される」の感覚を、植え付けないように接することです。

普段から、お子さまが、今どんな行動を取ろうとしているのか、考えや想いをじっくり見守り、話を聞いてあげてください。

人の成長には、承認も必要です。

お子さまの、自分で前に進もうとする意思をまずは認めたうえで、助言の言葉をかけてあげましょう。

自分の話に耳を傾けてもらえ、信頼されていると感じた時、態度も和らぎ、想いを打ち明けてくれるようになります。

まずは目線を合わせ、指導ではなく、対話をなさってみてください。

自分を理解し、迷った時には力になってくれる、心強い存在にお子さまが改めて気づいた時、親愛の結びつきも、さらに強くなります。

見返りを求めない、真っ直ぐな想い。

確実に届きますように。

山吹

山吹(ヤマブキ)先生の記事