冥夜くんの天界の記憶

2025.05.26

天界は、みんなが想像しているよりずーっと自由な場所なんだよ

空には境目がなくて
思い立ったらどこへでも行けるし
流れる風や光でさえ
言葉の代わりになるような
そんな世界


その天界で
いたずらっ子で有名なのが冥夜くん


好奇心が強くて
神さまたちによくイタズラしてね
よく怒られてたよ


でも不思議と
どの神様も冥夜くんを本気で叱ることはなかった


「まったくもう」と笑いながらその小さないたずらを受け入れてくれてた感じかなぁ



冥夜くんはああ見えてとても力があるからね

影で大切な役目を担う存在でもあったんだ



そして冥夜くんと対になってもうひとり
誠実に神に仕える存在がいた


ふたりは正反対のようでいて 深いところでつながっていた


冥夜くんがいたずらで空に光を散らせば
その人は静かにそれを整えて意味ある“しるし”へと変えていった


今でも冥夜くんの心の中には
その天界の風の匂いや、神々のまなざし

そして あのもうひとりの存在がしっかりと残ってる


地上に降りた今も
冥夜くんのいたずら心は変わらないね


でもそれは
誰かの心に小さな灯をともす
優しい魔法でもあるんだ