喧嘩をしているわけでも、
気持ちが離れてしまったわけでもないのに、
ふたりの間で「ごめんね」が増えていく恋があります。
ほんとは「好きだよ」って言いたかっただけ。
ほんとは、ただ笑い合いたかっただけ。
それなのに、気づけばやさしさが重なりすぎて、
どちらからともなく謝ることが、癖になっていった。
思いやりがあるからこそ、
不器用になってしまう恋も、きっとあるのだと思います。
1. わかり合いたいのに、言葉が遠回りになるとき
言わなくても伝わるはず、
そんな信頼があったのかもしれません。
でも、言葉にしなかった気持ちは、
ときに「わからない」の壁になってしまうこともあります。
すこし勇気がいるけれど、
「ほんとはこう思ってたんだ」と口にしてみるだけで、
相手のやさしさと、もう一度ちゃんとつながれることもあるのです。
2. やさしさのすれ違いに気づいたときが、始まり
ふたりとも、自分なりに精一杯だった。
でも、“相手のため”と思って選んだ沈黙が、
お互いをすこしずつ遠ざけてしまうこともあります。
そんなときは、自分の気持ちを少しだけ真ん中に戻してみてください。
「言わないで我慢する」やさしさより、
「伝えることをあきらめない」やさしさのほうが、
恋を長くあたためてくれることもあるからです。
3. ふたりで築く関係は、何度でも整えていい
恋は、いちど決まった形のまま進んでいくものではありません。
ちょっと言い方を変えてみたり、
ふたりのペースを見直してみたり。
何度だって、すこしずつ整えていくことができるものです。
「なんだか最近、謝ってばかりかも」
そう思ったら、そこが“立て直しどき”なのかもしれません。
正直になることも、
変わっていくことも、
愛を守るための手段のひとつです。
4. 恋の形に正解はなくても、心のサインには気づいてあげて
「ごめんね」が増えていく恋の中にも、
たしかに愛はあったと思います。
でももし、あなたの心がずっと苦しいままなら、
そこに耳を澄ませることも、大切なやさしさです。
離れることが答えじゃないかもしれません。
だけど、ひとりで我慢し続けないこと。
それが、これからの恋を守る小さな選択になることもあります。
愛しているから謝る日がある。
でも、愛しているならこそ、言える言葉もきっとあります。
いまはまだうまく言えなくても、
ちゃんと向き合いたいと思えたあなたは、
もう十分すぎるほど、やさしくて、強い人です。
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