占いって、いつからあるの? ──日本の占いの歴史をのぞいてみよう
2025.07.17
占いって、なんだか不思議。
でも実は、日本ではずーっと昔から身近にあったって知っていましたか?
ちょっとだけ、時間をさかのぼってみましょう。
きっと今と似ているところも、意外とあるかもしれません。
1. 骨を焼いて、未来を占ってた!?
いちばん古い日本の占いは、なんと弥生時代。
鹿の骨や亀の甲羅を火で焼いて、できたひびの形を見て「吉」「凶」を判断していたんです。
これを「卜占(ぼくせん)」といいます。
実際に、鳥取の遺跡から“焼けた骨”が出てきていて、占いに使われた証拠とされています。
お天気、収穫、争いごと……
大きな決断の前に、自然のサインを読もうとしていたのかもしれません。
2. 陰陽師って、実在してた?
平安時代になると、「陰陽道(おんみょうどう)」という考え方が登場。
これは、星や方角、季節の流れを見て、タイミングや運気を読んでいく方法です。
この道を専門にしていたのが「陰陽師(おんみょうじ)」。
安倍晴明など、有名な人物も登場します。
引っ越しの日取りや、どの方角に進むかなど、
暮らしの中で“よりよい選択”をするために、陰陽師の知識が使われていました。
3. おせんべいの中に…占い?
江戸時代になると、占いはぐっとカジュアルに!
「辻占(つじうら)」という名前で、道ばたや茶屋で楽しめる簡単な占いが登場します。
なかでも人気だったのが「辻占せんべい」。
おせんべいの中に小さな紙が入っていて、そこに恋や運勢のメッセージが書かれていたとか。
いまも神社でよく見かける「おみくじ」も、
この頃に広まっていきました。
4. いろんな占いが選べる時代に
そして現代。
日本の伝統的な占いだけでなく、
西洋占星術やタロット、手相、数秘術など、世界中の占いが身近になりました。
しかも、電話やオンラインで受けられるスタイルも増えて、
「いつ」「どこで」「どんなふうに」占うかも、自分で選べるようになっています。
昔の人も、ちょっと悩んだときは占ってた
骨のヒビ、星の動き、おせんべいの中の紙──
時代ごとに形は違っても、占いはいつも、
“ちょっと先のヒント”を求める人のそばにありました。
日本の占いの歴史は、堅苦しいものではなく、
意外とポップで、実はとっても身近な文化なんです。
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